■ お遍路日和
菜の花へんろ…、これは歩き遍路にとって、菜の花の咲く頃がもっとも快適なお遍路日和であるということです。早春の力強い息吹を全身で感じられるようになったこの時期が、お遍路さんたちにとっては一年中で一番気分のいい季節なのです。早春は、無意識のうちに我々の心を突き動かす季節です。が、人間は季節とは関係なく、決意ひとつで、自分の気持ちを動かすことができます。もし、心を奮い立たせたかったり、気持ちを切り替えたかったら…、そんな時は、霊場めぐりをしてみませんか。
■ 霊場のご案内
■ 令和のへんろみち
東国へんろは、四国へんろの写し霊場として関東の一都六県にまたがって新しく開創された霊場です。歴史は浅いのですが平成のへんろみちを歩くことで四国霊場の功徳をいただくことができると申します。四国へんろの写し霊場といっても、舞台は一都六県の首都圏です。ここは日本の中心地ですが、こと、巡礼文化に関しては、本場・四国には遠くおよびません。
もし、あなたが歩きへんろを志すのであれば多少の心構えが必要です。へんろは同行二人と申しまして、いつもお大師様があなたに寄り添っていてくれますが、夕やみがせまり心細くなっても、足のマメが破れて途方にくれていても、ここでは、四国と違って手を差し伸べてくれる人はほとんどいません。また、公共交通機関とくにバスなどは本数も少なくことのほか不便です。
そんなわけで東国へんろはマイカーがおすすめです。ご夫婦二人でのマイカーによる巡礼が最高かと思います。お二人の絆がより強固なものになることでしょう。